オオコオロギ
Brachytrupes sp.


 台湾やインドネシアなど東南アジアからアフリカまで広く生息しています。
 東南アジアのオオコオロギは生息域と分類の整理が不十分なため同定は少し難しいです。
 台湾などの生息域北限のオオコオロギは夏〜秋に発生しますが、飼育下では周年発生化します。
 生息数が多く作物に被害を与える害虫とされていますが、食用として活用している国も多いです。
 昼間は地中の巣穴で身を潜めていますが夜間は餌を求めて地表に出てきます。
 日本のどのコオロギよりも動きは緩慢で警戒心も弱いです。
 白菜やバナナは普通に食べますが、ラビットフードを少しかじるだけで、
 コオロギフード、熱帯魚フード、ニンジン、ナス、キュウリなどを与えても食べませんでした。
 3種しか餌が確認できなく、害虫とされているわりには食性は狭いです。
 産卵数はそれなりに多いのですが、若齢幼虫に原因不明の突然死が多く
 中齢幼虫になるまでみるみる数が減っていきます。
 成長は若干遅く孵化から羽化まで4ヶ月程度です。
 日本直翅の常識が通用しないため飼育は難しいです。


成虫オス (2011/11/03)
頭部、胸部、発音器が大きくてずんぐりした感じがします。
鳴き声は「ビィー」と単調に長く鳴きます。


成虫メス (2011/11/11)
産卵管はとても短いです。


卵 (2011/11/20)
大きさは5mm程度でコオロギにしてはとても大きいです。



孵化幼虫 (2011/12/10)
頭部が大きいです。成虫は前に跳躍して高く跳躍することはないのですが、幼虫は高く跳躍します。


幼虫と巣穴 (2011/12/23)
餌を巣穴に貯め込む習性があります。


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