コモチカナヘビ
Zootoca vivipara (Von Jacquin, 1787)


 国内では道北の限られた湿地にしか生息していませんが、卵胎生の爬虫類としてわりと有名です。
 ニホンカナヘビよりも動作は緩慢で日光浴のために開けた場所まで出てきたところを、
 鳥などの天敵に捕食される場面を何度も見ました。
 レッドローチやハニーワームが大好物で餌を執拗に追い掛け回します。
 他のトカゲよりもカルシウムを要求するため、ダスティングの頻度を高くする必要があります。
 また、水浴びが好きで大きめの水場を設置する必要があります。
 20度前後が適正飼育温度のようで、温度を25度以上まで上げると短命になります。
 夏はもちろん冬眠の温度管理も重要で、孵化1年目のベビーは特に体調を崩しやすいです。
 飼育が難しく累代が進んでいないためほとんど流通されていません。


生息環境 (2011/07/15)
国内では限られた湿原にのみ生息しています。
生息する生き物の種類は限られていますが、他では見られないものばかりです。
この写真を撮影したときは日中にも関わらず気温が14度しかなく、とても寒かったです。


生体オス (2011/07/20)
メスの腹部は淡黄色ですが、オスの腹部はオレンジ色で光沢を持っています。


成体メス (2011/07/15)
出産間近で腹部が大きくなっています。


成体メス (2013/09/15)
脱皮中のため腹部や尻尾に抜け殻が付いています。
また、飼育下では意外なほど立体的な動きをします。


孵化幼体 (2011/07/26)
ここから成長させるのが本当に難しいです。


未受精卵 (2011/07/24)
交尾しなかったり受精しなかった場合は卵で排出されます。


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