ツシマフトギス
Paratlanticus tsushimensis (Yamasaki, 1986)


 対馬全域に生息しています。
 RDBに登録されている準絶滅危惧種ですが、個体数が多く警戒心も少ないため現地ではよく目にする直翅です。
 採集も飼育も簡単ですが鳴き声はあまり美しくなく「ジッジッ」と鳴き、イブキヒメギスの鳴き声に少し似ています。
 食性は広く特にニンジン、レタス、熱帯魚フードを好みます。飼育方法はヤブキリやキリギリスと同様です。
 産卵数は少なくないのですが、1年卵の割合が恐ろしく低いようで管理人の環境では1個もありませんでした・・・。
 2年卵以降に期待して卵を保管しています。
 <2013/09/07追記>
 新産地の発見等の理由により第4次RDBより削除されました。


生息環境 (2013/07/29)
対馬全域に生息していますが、特に林縁や林床に多いです。


終齢幼虫オス (2011/06/11)
他のどの直翅にも似ていない独特の重厚感と雰囲気があります。


終齢幼虫オス (2013/06/08)
成虫になると開けた場所まで歩き回るため採集が簡単なのですが、
幼虫は森林内の樹上にいるため、なかなか見ることができません。


成虫オス (2011/06/19)
脱皮は他のキリギリス類のようにぶら下がって行います。


終齢幼虫メス (2013/06/08)
終齢幼虫ですが立派な産卵管を持っています。


成虫ペア (2011/07/09)
交尾も他のキリギリス類のようにメスが上になって行います。
メスは大きな精球を付けましたが、ほどなくして食べてしまいました。
また、オスも自分の交尾器に若干残っていた精球を食べていました。


成虫メス (2011/07/15)
産卵姿勢のまま微動だにしないことがあります。
この時は2時間もこの体勢のままでした。


卵 (2012/04/13)
産卵から1年目で、目が浮き出ているので間もなく孵化するだろうと思っていたのですが・・・。


成虫メス (2012/07/31)
動きが鈍く捕食が苦手なので、動きが激しい昆虫を与える場合は前もって弱らせておくことをお勧めします。


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