ヨナグニマルバネクワガタ
Neolucanus insulicola donan (Mizunuma, 1985)

 与那国島に生息していますが生息地の開発と乱獲により個体数が減少しています。
 特に大歯を見られる回数がめっきり少なくなりました。
 2011年4月より種の保存法に指定され、野外個体の採集と有償無償問わず譲渡が禁止されました。
 ただし2011年4月以前より飼育されている個体の累代と所持している標本の保管については問題ありません。
 幼虫は赤枯れマットを食べて羽化まで2年を要します。
 成虫の寿命は2ヶ月程度と短く、食べる昆虫ゼリーは少ないです。
 高温にも弱く飼育は難しい部類に入ります。


成虫ペア (2011/02/27)
種の保存法が施行される直前に慌てて購入しました。


2齢幼虫 (2011/03/21)
光沢がありツヤツヤしています。
気性は荒く、マットから出すと大顎を広げて威嚇します。


終齢幼虫 (2012/04/22)
体色がクリーム色になり、そろそろ繭玉を作り始めます。


繭玉 (2012/09/01)
大きくて頑丈な繭玉で、半年間は繭玉の中で蛹になっています。


成虫オス (2012/09/15)
28度設定の温室で育った早熟の小歯型です。
他の個体は23度設定の温室でセミ化していますので大歯はそちらに期待します。


成虫メス (2012/09/15)
オス、メス共に成虫寿命が短いので活動を始めたらすぐにペアリングをします。
普通は多産するのですが、全く産まないメスも少なからず居るため、
複数のメスでペアリングをしたほうがいいでしょう。


成虫ペア (2012/11/18)
オスが食事中のメスに後から近寄って交尾を試みます。
しかし、この時はオスが食事に夢中になってしまい交尾は成立しませんでした。


卵 (2012/12/09)
赤枯れマットに5mmくらいの卵を産みます。
幼虫は共食いするため個別管理する必要があります。


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