スズムシ Homoeogryllus japonicus (de Haan,1842)
古くから親しまれていて現在最も飼育されている直翅だと思います。
沖縄などを除き、ほぼ全国に広く生息していますが、茂った場所や斜面に生息していることが多いため、
鳴き声は聞こえど採集となると少し難しいことがあります。
メーカーから様々な飼育用品が販売されていて累代方法も確立していますので、簡単に増やすことができます。
管理人も約10年ぶりにスズムシの飼育を再開しましたが特に問題無く累代できています。
生息環境 (2011/08/28)
たくさん流通しているスズムシですが、野外では茂みの深い場所に居ることが多いです。
夕方過ぎから鳴き始めますが、採集する場合は夜中まで待って、
灯火付近で採集したほうが捕りやすい場合もあるようです。
孵化幼虫 (2012/04/15)
無加温の場合は5月頃に孵化しますが、卵を2月頃より加温することにより意図的に早期孵化させることができます。
ただし、2月よりも前に加温すると休眠期間が足りないのか、孵化のタイミングがバラバラになってしまいます。
今回は4月上旬より加温を開始して孵化させました。
終齢幼虫メス (2012/05/29)
4回目の脱皮を終えたばかりで脱皮直後は赤みを帯びています。
撮影してから1時間後には完全に赤みが取れて黒色になっていました
成虫ペア (2012/06/07)
あまり跳躍しません。華奢なので直接掴むことは厳禁です。
卵 (2012/07/05)
上手に飼育すると1匹のメスから400個近くの卵が得られます。