ウスモンナギサスズ Caconemobius takarai (Oshiro, 1990)
ウスモンウミコオロギとも言われていて名前の通り海岸の岩礁、テトラポッド、港などに生息しています。
生息場所は限られていますが、生息地ではそれなりの数が生息しています。
リュウキュウマツムシ以上に俊敏で警戒心も強いのですが、
餌に対して非常に執着するのでベイトトラップで簡単に採集が可能です。
生息環境 (2012/10/08)
フナムシやイソハサミムシなどが混生していて、とても特殊な環境に生息しています。
成虫は8月〜10月頃に見られます。
若齢幼虫 (2013/07/14)
3mm程度でとても小さいのですが形は成虫にそっくりです。
成虫メス (2012/10/08)
昼間は岩の隙間などに身を潜めていますが日没になると出てきて徘徊します。
写真は日没直後にコンクリートの隙間から出てきたところです。
成虫オス (2012/10/08)
前胸背板上部のモスグリーンが良いアクセントになっています。
10月になって夜間の気温が低くなると動きが鈍くなるため、ルッキング採集や撮影が簡単になります。
ただし、最盛期は終わっているためオスの数が少なくなっています。
成虫メス (2012/10/08)
累代したいのですが産卵場所が不明で四苦八苦しています・・・。
成虫メス (2012/10/22)
前胸背板上部が赤褐色になっている個体で、モスグリーンとは違った上品な色合いをしています。
ウスモンナギサスズには様々な体色変異があり、産地によって変異の傾向も変わっていきます。