ミヤコヒキガエル
Bufo gargarizans miyakonis (Okada, 1931)


 宮古島と大東諸島に生息している国内最小のヒキガエルです。
 元々、宮古島固有のヒキガエルでしたが、バッタ駆除のために大東諸島にも移入されています。
 生体でも100mm前後のため60cm水槽でも飼育が可能で、最も飼いやすい両生類だと思います。
 宮古島では本種を宮古島市自然環境保全条例の保全種に登録して保護しているため、
 採集が禁止されていますが、開発で生息地が減少されていて数を減らしてきています。
 大東諸島では大量に繁殖していて、最も普通に見られるカエルのため保護もされておらず採集は容易です。
 道路に出てくる習性が強いため、北大東島ではオオヒキガエルと共に多くの轢死体が確認されました。
 飼育する際は他のヒキガエルよりも跳躍する習性があることと、低温に弱いことを留意してください。


成体ペア (2012/05/25)
マットに潜ったり跳躍する傾向が強く、なかなか活発的な種ですが慣れやすく飼いやすいです。


回虫類 (2012/06/12)
メスから出てきました。寄生されないように養殖餌のみを与えるなどして気をつけていたのですが・・・。
寄生ルートが不明で、オスにも寄生されていないか心配です。

<2012/07/20 追記>
回虫類の正体は鉤頭虫で、メスのみに寄生されていました。
この寄生虫は昆虫や甲殻類を中間宿主としているため、ケージ内に餌昆虫を放置したりしない限りは
メスからオスに感染することは無いとのことです。
感染例のほとんどは海外からなのですが、国内でもごくまれに感染することがあるそうです。
鉤頭虫の種類によってはメベンダゾールで駆除できるため、動物病院から処方してもらって投薬治療中です。


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