オオコノハギス Arachnacris corporalis (Karny, 1924)
マレー半島とその周辺に生息している巨大なキリギリスで、
国内では多摩動物公園にて飼育されています。
翅先までの体長が210mmもあり迫力があります。
動作はとても緩慢で丸1日以上も全く動かないことが多いです。
食性はクツワムシと似ていて小松菜やクズの葉を好みますが、
大きな体格をしているにも関わらずとても少食です。
成長速度はともて遅く、孵化から羽化まで1年を要します。
またタイワンクツワムシより長寿のため長く楽しむことができます。
<2013/03/15追記>
属名がMacrolyristesからArachnacrisに変更されました。
成虫オス (2012/07/12)
クツワムシよりも大音量で「ガチャガチャ」と鳴きますが鳴きの頻度は低いです。
摘み上げられると威嚇鳴きもします。
成虫メス (2012/07/12)
メスにも発音器が備わっていて、一人鳴きや誘い鳴きはしませんが威嚇鳴きはします。
また、国内のクツワムシ類と違って地中を産卵場所とせず植物に依存します。
成虫メス (2013/04/13)
褐色型も出現します。体色の決定はタイワンクツワムシ方式(緑色→褐色に変色)ではなく、
クツワムシ方式(幼虫の段階から緑色と褐色に分けられる)そうです。